情報過多

私は、暗く何もない空間にいる。
コンコンと、ドアをノックする音が聞こえた。
「本当にしたいことは何か」という問いが聞こえた。

依然、私は暗く何もない空間にいる。
いや、そこは何もない空間では無かった。
そこは何もかもがひしめき合っている空間だった。
私を含めた何もかもが、隙間なくぎゅうぎゅうに詰め込まれた空間だった。
隙間がない。一つ一つを個別に認識できない。距離が無いから、まるで何もないかのように錯覚していたのだ。

私はそこでもだえ苦しんでいる。
あれやこれやに押し潰されて、まともな思考が出来ず、イライラしている。
「こここから抜け出そう」という意識があるにはあるが、しかし、それもまた、あれやこれやに押し潰されて、まともに認識できない。

純化された空間へ行きたい」

変わらない……

僕、本をよく読むじゃないですか
あれはたぶん 変化を求めてるんです たぶん
「自分を変えたい」みたいな?

でも本を読んで変わったことなんて
あぁ 1回はあったかな

ただ大分昔で
最近は変わったことは無いですねぇ

本を読んでも 絵を見ても 変わらない
感情は高ぶりますけど 一時的なものですし

それで冷静になって 自分を見たときに
何も変わってないなぁ
何も残ってないなぁって

昨日も その前も その前も
何度も こんな思いをしてるんですけど
それでも時間が経つと忘れて
また本を読んだり 絵を見たりしてるんです

このまま繰り返して
それでどうにかなるんですかね

一生このままで終わるとしたら
いやだなぁ

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2016.12.05 16:28 25~26歳の時
※この話はフィクションです。

無題16111900 ~イライラ 縛り 抑圧 何がしたい~

なんでか分からないけれど
すごくイライラしていた
何かに縛られている感覚があった

集中をしたいのに集中ができなかった
あれをしたり これをしたり
始めたのに 直ぐやめたり
していることが何だかしっくりこなくて
気づいたらぼーっと眺めているばかりだった

それでも目に映るものに
その先に
求めているものがあるような気がして……

―――

そうしてイライラが吹っ切れた
色々なことが どうでもよくなった
気づいたらスッキリしていた

「したいこと」を手放して
代わりに「してしまうこと」を発見した

―――

何に縛られていたのかは分からない
もう気にならないし どうでもいい


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2016.11.19 18:22 25~26歳の時 朝イライラ → 昼前オナニーしてスッキリ。これを書き始める → 昼食後ネットをぶらぶらしたり → 夕方またこれを書き始めた に於いて

怒られるのが怖い ~自意識 自己防衛意識 過剰~

たぶん僕はですね
自分を守りたくてしょうがないんです
怒られたくない 怒られたくないって
そればっかり

気を利かせて何かするっていうのが怖いんです
余計なことをして怒られたらって
だから指示待ちになる
使えないですよね

指示された作業だって
満足にはこなせてないですし
申し訳ないです

一番嫌なのは仕事が遅いってところですね
遅い上にすっぽ抜けもある

丁寧だから遅いんじゃないんですよね
過剰に「チェック」をしてるから遅いんですよ
失敗して怒られるのが怖いから
何度も何度もチェックするんです

しかもそのチェックって「監督の基準」じゃないんですよね
「自分の中の基準」でしてるんです

最初監督に「これくらいでいいよ」って言われても
だんだんそれが分からなくなってきて
「これはだめなんじゃないか」ってなって
疑心暗鬼というか 不安がエスカレートして
「もうこれなら確実に大丈夫だろう」ってラインがどんどん上がっていく

で すごく時間が掛る
で 遅くて急かされる
そしたら慌ててすっぽ抜けしたり
1つのことに気を取られて他の作業が抜けたり
あと
「あれは大丈夫だったろうか」とか思い返して 目の前の作業でミスしたり
ひどいですよね


自分のことばっかり考えてるんですよ
相手のことを考えていない
自分のことばっかり考えて
相手の役に立とうとかいうことを少しも考えていないんです

怒られるのが怖い 怒られるのが怖い
そればっかり

で 怒られたら 落ち込むんです

「怒られたくない」「怒られたくない」って思ってて
それで怒られたら そりゃ落ち込みますよね
怖い 怖い 怒らられたくないって
仕事中 不安だらけですし

だからたぶん これじゃ駄目なんですよね
たぶんこういう気持ちじゃなくて……

「この人の役に立とう」とか「監督が幸せでありますように」とかっていう
そういう気持ちで仕事したらいんですよね たぶん
そしたらたぶん 怒られても落ち込まない

怒られても
「ああ、これじゃダメなのか、よし改善しよう」ってなると思うんです
たぶん落ち込まないんです

だから実際
「監督が幸せでありますように」って
心の中で唱えるようにしてたんですよ
この間の仕事中ずっと
自分を あの
そういう気持ちで満たそうとしてたんですよ

でも もういまはやめてます
なんか 気持ち悪くなって
なんか 「自分」っていうのが無くなりそうっていうか
まあ 嫌だったんで やめたんです

今はだから どうしたらいいのかなーって感じです

ほんと こんな奴ですみません
申し訳ないです

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2016.11.15 16:33 25~26歳の時
※この話はフィクションです。

不安の朝

怖い
目が覚めて この身を守るものが無くなっていることに気づいた
怖くてしかたなかった
些細な不安が 頭のなかを埋めつくしていた

しなければならない事があって
何度も止まりながらも 体を動かした
外に出て
これが現実なのだという実感が 嫌なほど湧いた
引き返したくなった
だのに体は 他人のように自分を引っ張った

着いた先で
何も起こらないことを祈った
はじめから最後までずっと 身を小さくして 終わるのを待った

夜になった
ほとんど何もしていないのに 頭も体も疲れ果てていた
現実から逃れて 心を癒す必要があった

―――

夜が更けてきた
些細な不安が 頭のなかを埋めつくしていた
今日が始まらないことを 祈った

この身を守るものが無かった

日が昇った
些細な不安に 押し潰されそうだった
頭と体は悲鳴を上げていた
他人のような悲鳴を上げていた

小さく震える自分がいた
昨日のような今日が はじまりかけていた

立ち止まることが 許されるだろうか
逃げることが 許されるだろうか
わがままであることが 許されるだろうか
自分は自分を 許せるだろうか


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2016.10.16 22:15 25~26歳の時

滅びますように ~行動とボク~

世界が滅びますように
嫌いな人が死にますように
追い立てるものが滅びますように

気休めの願い 叶わない願い
何も変わらない どうすればいい

気付いた そうだ殺せばいい
どうしてずっと思いつかなかった

嫌いなあの人 包丁で殺そう
追い立てるもの 爆弾で吹き飛ばそう 逃げることだってできる

捕まったっていい
殺されたっていい

部屋を出て 現れた嫌いな人
鞄の中の包丁 取り出して殺す

訪れた 追い立てるもの
爆弾を仕掛ける 自爆もいいかもしれない 逃げる準備を

よくできた 自分を褒めた
これからもできる いつだってできる

皆 全てが敵
包囲された場所で 深く息をする
心細くはない あの日からずっと 
ぼくだけが僕の味方 やっと見つけた僕の味方


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2016.10.14 20:51 25~26歳の時

陰鬱と閉め切った部屋

男は探していた
この陰鬱な日々を終わらせる方法を探していた

閉め切った部屋の空気は淀み腐っていた
体臭と口臭 体から分泌される液に皮膚のカス
汚い空気が充満し 吸われたそれは
男の体内でさらに汚くなって吐き出された

ほとんど動かない男の筋肉は衰え 固まった
食べられた肉や野菜は 満足に活用されることなく
脂肪と排泄物に変わった

男は探していた
この現状を変える方法を探していた

この部屋の中から探していた

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2016.10.12 17:24 25~26歳の時